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【江藤拓 経歴】二世議員から農水大臣へ〜8期衆院議員の栄光と転落、コメ発言で辞任へ

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プロフィール

江藤拓(えとう たく)農林水産大臣は、1960年7月1日に宮崎県東臼杵郡門川町に生まれました。政治家の家に育ち、父は元建設大臣、運輸大臣、総務庁長官を歴任した江藤隆美氏です。現在64歳で、自由民主党所属の衆議院議員として8期務めています。2024年11月に発足した第2次石破内閣で農林水産大臣に就任しましたが、最近の失言により辞任する事態となりました。

学歴・職歴

江藤氏は1979年に宮崎県立宮崎西高等学校を卒業後、1985年に成城大学経済学部経済学科を卒業しています。その後、ハーバード大学国際問題研究所客員研究員を務め、父である江藤隆美氏の秘書として政治の世界に入りました。

政治キャリア

衆議院議員としての道のり

2003年の第43回衆議院議員総選挙で、父の地盤を引き継いで宮崎2区から無所属で立候補し、初当選を果たしました。以降、8回連続で当選を重ねてきました。

政治的な転機としては、2005年の郵政民営化法案の採決において反対票を投じたことで自民党を離党し、2005年の選挙では無所属で出馬して再選されるという経験をしています。その後2006年に自民党に復党しました。

政府での要職

江藤氏は農林水産分野を中心に多くの要職を歴任しています:

  • 2008年:福田康夫改造内閣で農林水産大臣政務官に就任
  • 2012年:第2次安倍内閣で農林水産副大臣に就任
  • 2018年:第4次安倍第1次改造内閣で内閣総理大臣補佐官(ふるさとづくりの推進及び農林水産物の輸出振興担当)に就任
  • 2019年:第4次安倍第2次改造内閣で第63代農林水産大臣に就任
  • 2024年:第2次石破内閣で第71代農林水産大臣に再就任

また、衆議院では災害対策特別委員長、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長、農林水産委員長などの要職も務めてきました。

「コメ発言」と辞任

2025年5月、江藤農水大臣は佐賀市での講演で「私はコメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメを下さるので、まさに売るほどある」と発言し、米価高騰で苦しむ消費者への配慮を欠く発言として大きな批判を浴びました。

この発言に対し、当初は「玄米でもぜひ消費者の方々に手に取ってほしいということを強調したかった」と釈明し、石破茂首相から厳しく叱責されながらも続投の意向を示していました。

しかし、野党5党からは江藤氏の更迭要求が出され、不信任決議案提出も検討される事態となりました。2025年5月21日、江藤氏は首相官邸で石破茂首相に辞表を提出し、「国民がコメの高騰に大変苦労されている。極めて不適切な発言をした。国民におわびしたい」と陳謝しました。後任には小泉進次郎元環境相が起用される方針が示されています。

まとめ

江藤拓氏は、政治家の家に生まれ、父の地盤を継いで政界入りした典型的な二世議員です。農林水産分野を得意とし、農相や農水副大臣などの要職を歴任してきました。しかし、農林水産大臣という重要な立場にありながら「コメを買ったことがない」という発言は、米価高騰に苦しむ消費者の心情を逆なでするものとなり、政治家としての資質が問われる事態となりました。

石破内閣発足後初の閣僚辞任となったこの事態は、夏の参院選を前に政権運営への大きな打撃となることは間違いありません。政治家には常に国民目線での発言と行動が求められることを改めて示す出来事となりました。

出典: Wikipedia
出典: 日本経済新聞

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