
カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)は、多彩なトッピングやカスタマイズが魅力のカレーチェーンですが
「他のカレー店と比べて値段が高い」と感じる人も少なくありません。
では、なぜココイチのカレーは高めに設定されているのでしょうか?その理由を詳しく解説します。
1. 原材料費の高騰と頻繁な値上げ

近年、原材料やエネルギーコストの上昇により、多くの飲食店が価格改定を余儀なくされています。
ココイチも例外ではなく、2023年には年間で2回の値上げを実施しました。
例えば、定番メニューの「ポークカレー」は、2016年時点で463円だったものが、2023年には591円にまで上昇しています。
このような値上げの背景には、食材や輸送コストの増加が影響しています。
2. 豊富なトッピングとカスタマイズ性

ココイチの特徴のひとつは、50種類以上のトッピングやライスの量、辛さを自由にカスタマイズできることです。
自分好みの一皿を作れる反面、トッピングを追加するたびに価格が上がり、結果的に一食あたりのコストが高くなりがちです。
例えば、カツカレーにチーズや野菜を追加すると、簡単に1,000円を超えてしまいます。
3. 値引きをしないブランド戦略
ココイチの創業者・宗次徳二氏は「薄利多売ではなく、厚利少売」の経営戦略を掲げており
安易な値引きや割引キャンペーンをほとんど実施していません。
その結果、価格は他店より高めに設定されていますが、高品質なサービスと信頼感を維持することができています。
この方針により、ココイチは価格競争に巻き込まれることなく、ブランド価値を確立しています。
4. フランチャイズシステムと利益構造
ココイチのフランチャイズシステムも、価格に影響を与えています。
通常、フランチャイズ店舗は本部にロイヤリティを支払いますが
ココイチではオーナーが「カレーハウスCoCo壱番屋」の看板を無料で使用できる代わりに、本部は食材や機材の供給で利益を得る仕組みになっています。
このシステムにより、各店舗のオーナーは独自の経営判断で価格設定やサービスを行うことが可能ですが、結果として全体の価格が高めになっています。
まとめ
ココイチのカレーが高い理由には、
- 原材料費や輸送コストの高騰
- 豊富なトッピングとカスタマイズ性
- 値引きを行わないブランド戦略
- 独自のフランチャイズシステム
などが関係しています。
これらの要因が組み合わさることで、ココイチは高品質なカレーを提供し続けているのです。
「高い」と感じるかどうかは人それぞれですが、ココイチならではの豊富なカスタマイズやサービスを考えると、その価格には納得の理由があるのかもしれませんね。